でも、陸はあたしがすぐ隣にいるのに まるであたしの存在が見えないかのように…こっちを見向きもしない。 いつもように、シレっとお弁当を黙々と食べているだけ。 ────ピキッ!! その時 突然、あたしの中でなにかがキレた。 「どうして無視するのよっ!『ありがとう』って言いにきたのに!!」 すると、大きな声にビックリしたのか…陸がボソッと声を発した。 「……さっき、聞いた」