「陸、正直に答えろ。昨日 体育館になんの用事があって戻ったんだ?」


「忘れモンしただけだし…」


「ふーん」


「なんだよ…」


俺の顔を横目で見る龍ニの目が意味ありげに見えたと思ったら、とんでもないことを口にしやがった。


「陸が言う忘れモンって…愛理ちゃんか?」


なんで、ここでアイツが出てくんだよ。


「昨日、お前を待ってたんだ。そしたら陸と愛理ちゃんが体育館の中から出て来た。あれから、愛理ちゃんを家まで送ってやったんだろ?」


「それは俺のせいで閉じ込めれたから仕方なく…」


「そうじゃなくて!陸は愛理ちゃんが体育館にいるから戻ったんじゃねーの?」