さっちゃんがピンク色の口元を緩めて優しく微笑む。
「今度心配かけたら…知らないからね」
「えぇっ！そんなのヤダよっ！」
「冗談だって！あたしは愛理のことをほっとけないしね」
「だから、さっちゃん大好きっ！」
「愛理が大好きなのは…あたしじゃなくて陸くんのクセに」
「陸のことも好きだけど、さっちゃんのことも負けないくらい大好きだもんっ！！」
「ハハッ、愛理ったら」
あたしの恋を自分のことのように心配してくれて応援してくれる大事な友達がいる。
だから、今より…もっとガンバれるって…そう思えた。
「あっ、ちょっと愛理。隣にいるカップルを見てみて？」
