キミに…Kiss

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「はぁ…心配して損しちゃった。愛理が陸くんを諦められるわけないでしょ」


あたしに呆れながら、キャラメル・モカパフェの甘いキャラメルソースがかかったコーヒーゼリーをスプーンですくっているさっちゃん。


「おしゃるとおりっす。やっぱり無理でした」


うぅ…。さっちゃんの鋭い視線がさっきから痛い。


陸が『おう…』って一言返事をしてくれて、朝から有頂天になったあたしは


放課後、珍しく部活が休みになり さっちゃんとカフェ・マルコにパフェを食べに来ていた。


パフェを食べながら、陸に好きな人がいたことも含めて全部 さっちゃんに話をすると


「でも安心した」


「安心って?」


「愛理のことに決まってるじゃない。最近 元気がないから心配してたんだよ」


「……さっちゃん」