「愛理、陸くんがいるよ」 「うん…わかってる」 陸が言った言葉の意味を一晩中考えてみた。 どうしよう。 話しかけて陸に無視されるのが怖い。 でも…やっぱり陸に近づきたい。 『ウザいお前でいろって言ってんだよ』 心の中で何度も迷った答えは──・・・ 「さっちゃん、ちょっと待ってて!」 「えっ!?愛理?」 戸惑いながらも勇気を出して、陸に近づいて行った。 「陸、おはよう」 小さな声しか出なかったのに、その声が耳に届いたのか…陸が振り向いてくれて視線が重なった。