学校まで猛ダッシュするハメになったあたしのところに、自転車に乗ったさっちゃんが声をかけてきた。
「愛理、おはよっ」
「あっ、さっちゃん。おはよ!」
なんて、すっごいタイミングなの。
「なにっ!?ジーッとこっちを見つめて…」
「さっちゃん、さすが救世主!」
「はっ!?」
「お願いっ!学校まで乗せてって」
「しょうがないんだから」
さっちゃんの自転車の後ろに無理やりまたがり、なんとか遅刻はセーフできたんだけど。
「愛理、どうしたの?」
下駄箱のところである人物を見つけると、急いでいた足が急に止まった。
その人物は昨夜、あたしの熟睡を邪魔た犯人で。
昨日、あたしにウザいままでいろと言った…あの陸だった。


