キミに…Kiss

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「今日の練習はここまで!3年生はそのまま終わっていいぞ」


コーチが笛を吹いて、今日の練習が終わった。


俺たち1年と2年はそれぞれ分担の片付けをしなきゃ帰れない。


「なぁ 陸?愛理ちゃん、普段通りに見えるけど蓮見先輩と付き合ったりしねぇよな?」


モップをかけながら、ボールを磨いているアイツを見ている龍二。


「そんなこと俺が知るかよ」


「くそっ。先輩に取られるくらいなら、先に告っとくんだった!」


今日の龍二はマジでウザすぎる。


そう心の中で言いながら、俺も全然こっちを見ようとしないアイツを知らない間に目で追っていた。