キミに…Kiss


完全なる俺の一方通行な想い。


2人が結婚を考えていたことも、前々から知っていたことだし…美華が翔を選ぶことも…全部わかりきってたことじゃんか。


「わかってたけど…」


今は頭の中をきちんと整理できない。


はじめて自分のことを理解してくれて、心配してくれたアイツ。



「……美華」



目を閉じて、何度もその名前を口ずさんでいた。


その度に美華の笑ってる顔が浮かび、夜も一睡もできなかった。