「……バカみてぇ」
俺と美華がはじめて出逢ったのは…まだ俺が中学2年だった冬休みのある日のこと。
───ガチャッ
『はじめまして相沢美華(あいざわ みか)です。陸くん、今日からよろしくね』
冬休みほぼ1日中…ゲーム漬けの毎日を送っていた俺のところに、突然 厄介なヤツがやって来た。
『あんた…だれ?』
『えっ、お父さんから聞いてない?あたし、今日から陸くんの家庭教師をすることになってるんだけど…あれ?』
いきなりノックもせず部屋に入ってきたと思ったら
アタフタと取り乱す意味不明な女。
───なんだ…コイツ。
それが美華の第一印象。


