「いつまでも陸を追いかけて…叶わない恋をしているより、急に彼氏が欲しくなっちゃった。ってことで…今までさんざんご迷惑おかけしました!ハハッ」


自分に無理をして、大きな口を開けて笑う。



「……陸?」



すると陸はなにも言わず、あたしの顔をじっと見ているだけだった。


なんか言ってよ…陸。


なんで…なにも言ってくれないの?


そこでチャイムの音が鳴り、結局 陸はなにも言わないまま扉を開けて屋上から出て行った。