夢は、入園式からあたしが気になった。
仲良くなりたかった。

らしい...


正直、友達がいなかったから嬉しかった。
それからあたしたちは仲良くなった。




「ねぇ、夏~、今日学力テストの結果、張り出されるんだって!見に行こうよ」


「ん~、だるいからひとりで行ってきなよ」


「そんなこといって。ほら!行くよ!」


夢に無理矢理腕を引っ張られて張り出されている廊下まで連れていかれる。


「どれどれ...見えないし!」


そりゃ、そうだ。夢はちっさいから。




「え!まじかよ!」


「ありえねー!」



「ねぇ夏!見えないんだけど!」


ずっと夢がジャンプしている。


いつまでたっても前の奴が退かない



「どけよ」


そうあたしが言うと道ができた


夢の腕をひっぱり前に進む...