【土方歳三】




京の町が、三日も燃え続けた


残党狩りなどて、クタクタだ…


それでも、屯所に戻ると


「お帰りなさい!」


悠真のバカみたいにデカイ声を聞くと

なぜか、癒された




新選組に来るときは、広沢さん


帰りは、朝比奈さんが来る



「あの? 差し出がましいようですが
皆さんの刀のお手入れ…
大丈夫でしょうか?」



すっかり医務方と思っていたが

そういや、刀が専門だったな



「俺たちは、いい
下の奴らに、刀の手入れを教えてくれ」


「はい!
…あの、一人になると、怒られるので…」





そうだった

心配症の朝比奈さんから、毎日言われる


「悠真に何かあったら、ゆるさん!!
絶対に一人にするな!!」


だったな……




悠真と一緒に平隊に手入れを教えた

そして、悠真は、刃研ぎをしたり

刀の寿命も診てくれた


曲がったり、欠けたり


ほとんどがダメだった


それ程、激しい戦いが続いたのだ