ただ、心配だったんだ

傷つけることになるなんて…




悠真とちゃんと話をしないと






そう思って、非番の日は、黒谷へ

何度行っても、悠真に会えなかった

佐々木さんも、広沢さんも


悠真に会ってないとのことで





俺が傷つけたから、ふさぎ込んでいるのではないかと思った











「悠真来てますか?」


門番に聞くと左手の人差し指を上げた



「こんにちは!私に御用ですか?」


「悠真!!やっと会えた!!
話をしたくて!!あの!ごめんな!」


「???なんでしょう???」




そっか… もう!ひとつきはたったもんな



「藤堂さん!!お休みなんですか?」


「うん そうだよ」


「ふふっ お花見しません?」


「お花見?」


「広沢さん達を誘いに来たんですけど
ほら、見廻組が出来て忙しいでしょうし
いかがですか?」


「いく!!」


「お弁当もあるんです!」


「俺が持つよ!」


「ふふっ 藤堂さんって、優しいですね
私なんかをちゃんと、女の子として扱ってくれますものね」