「心配なんだ…
悠真が強いことも知ってる
だけど、悠真がもし怪我をしたら
新選組の皆…穏やかじゃないよ」


「あんなのに、やられません!」


「だけど、桂にやられたんでしょ!?
一歩間違ったら、死んでたかもだろ!?
やめろよ!!危ないことするなよ!!」


「……私は、皆とは、違うんですね」


「なに?」


「一緒に戦ったら、だめなんですよね」


「そりゃそうさ」


「…………ですよね」




急に、大人しく言い返してこなくなり



「すみませんでした」



「え!ちょっと!!悠真!!」




悠真は、走り去った













屯所に戻り、永倉君の部屋へ





「ふぅーん 平助は、間違ってねぇが
悠真だって、間違ってねぇな
俺は、悠真だったら、新選組に入っても
申し分ないと思っている」



以前、新選組に誘ったと言ってたもんな



「平助 お前や俺は、元より武家だ
だが、近藤さんや土方さんは、違う
あの2人に、悠真に言ったこと言えるか?」



!!!



「悠真は、刀を捨てた
守る為に持っていた刀をだぞ
あの2人からも刀をとれるか?」




俺は……




「それでも、困った人が目の前にいたら
助けてぇだろ?」




「それがだめだってんなら…
新選組は、俺たちは、誰も守れねえよ…」




「俺……悠真の事を頭ごなしに」



「そうだな
悠真が言ってたろ?
刀を振らせたくなければ、訓練してやれ
守る側の人を作れってな!」