【沖田総司】




悠真は、なんの躊躇もなく

返り血も浴びず

とても、鮮やかに敵を一撃で…



お手本のような太刀筋



土方さんからのお説教は

ちょっと可哀想だった



随分と、しょんぼりしてた






文久から元治へ

変わった




僕と永倉君の隊が、巡察の日




巡察終わりに、解散後


2人で、広沢さんに会う為

黒谷へ行くことなっていた




いつものように、門で手こずり

中に入ると、何やら慌ただしい



佐々木さんが、声を掛けてくれた




「会津公がしばらく離れていた
京都守護職に復職されて、見廻組が
いよいよ、発足だ」


「それで、慌ただしいんですね」


「いや、慌ただしいのは、悠真が
桂小五郎に、やられたらしくてな」


「え!!怪我は?」


永倉君も驚いていた


「さぁ 俺も今から様子を
「悠真ぁーーーーーーーーーーー!!」
……朝比奈さん!!」



大慌ての朝比奈さんを宥めながら

4人で広沢さんの所へ



「なんです?騒々しいですね!」



「悠真!怪我はないか?」



「もう!怪我なんて、ないですよ!
次から次に、来るんだから!!」



「まぁ 中にどうぞ」




広沢さんの部屋に入り、お茶が出るまでに


何度も悠真の様子を見に来る人々



「広沢さんが大袈裟な報告するからです」


抗議の目を向ける



「俺は、聞いたことをそのまま報告した
悪くない!!」


「本当に、何ともないのだな?」


朝比奈さんが悠真をジロジロ見回す



「ないですよ」


「だが、桂小五郎にやられたと…」


「……桂は、私が女だからバカにして
殺さなかったんです
なんか、ここら辺チョンと押されたら
全身の力が抜けて、パタッと倒れちゃって
……今度こそ、捕まえます!!!」


鳩尾をチョン…で、悠真が???




にわかに信じ難い




あの悠真が……