屯所に戻って気がついた


平助は、巡察だ……




「暇つぶしに稽古するか…」



「暇つぶしじゃなくて、ちゃんとやれよ」



「うおっ 土方さん!!脅かすなよ!!」



「でけぇ 独り言だな?」



「雪のせいで、予定が変わっちまってな」


「女か?」



「……まぁな」



嘘じゃない


悠真は、女だもんな




「寒くてよ
体を動かして、温まろうと思ってな
付き合えよ!」




最近は、稽古をつけることがもっぱらで



土方さんと、こうして打ち合いをするのは


いつぶりだろうか




「久しぶりだな…」



土方さんも、同じことを考えていた





楽しくて、いつの間にか



寒さを忘れていた