【土方歳三】




家茂様の上洛警護



そして、下阪の警護

久しぶりに悠真と仕事




いつでもニコニコして、楽しそうな悠真が


滅多に怖い顔をしない、悠真が



朝比奈さんと喧嘩をしたらしく



ムスッとして、誰も近寄れない




広沢さんが、近藤さんと俺のところに

来て、ため息を漏らす



「あれは、面倒だぞ
悠真の不機嫌は、色んなところに
大問題を引き起こすからな…
……話掛けるなよ」




と、注意された




その大問題とやらが起きたのは



2度目の休憩だった



いくら仲良しといえど



将軍である家茂様を




パチンッ




叩いちゃ駄目だろ…




「ごらっ!!悠真!!貴様!!
家茂様に何をするか!!!」




「煩い!!」




なんていうか

呑気に、芹沢さんを思い出した



「ハッハッハッ!!
そんなに怒ることじゃないだろう!!
クククッ……」



今にも刀を抜いて、暴れそうな悠真を

家茂様がニコニコと宥める




「謝らぬか!!」


側近の者らは、激怒

それでも、キッ と睨み


「素はといえば、家茂様が朝比奈さんに
余計なことを言ったのが悪いんです!!」


「クククッ 思ったことを言ったまで
そんなに、気に障るとは…すまんな」


「ふんっ 今更、謝られても
今日は、家茂様とは遊びません!」