【沖田総司】



非番のとある日


今日は、山崎君の潜入した店への
御用改めがある



僕は、外された




天才剣士と言われていても

人を斬る経験と

強い心が、僕には足りないのだ





町をとぼとぼと歩いていると




「沖田さん!!こんにちは!!」


!!!

にっこにこの悠真が、いつの間にか

目の前にいた



「お暇そうですね!」


…… 「はい」



ギュッ と僕の手をとり


「よかった!お手伝いして下さい!!」



悠真は、強引に走り出す


繋がれた手が、凄く温かくて



心の臓がドキドキと煩くて


だけど、悠真と走っていたら


先ほどまでのどんより気分が



すっかり晴れてしまった