書状を受け取り

広沢さんと悠真が見送りの為

門まで来てくれた


「ん?悠真…お前、容保様と約束があったんじゃないのか?」

「約束なら、終わりましたよ
容保様から浪士組を連れてくるよう
言われ、お連れしましたから」


近藤さんが、悠真の前に立ち


「悠真さんのおかげで活動が認められた
ありがとう」


近藤さんが一礼するのに合わせて

芹沢さんも含む全員が頭を下げた


「わぁ!!頭を上げて下さい!!
悠真でいいですよ!
さん…は、なんか困ります
それと…預かり身分になっただけですよ
私としては、貴方達にご活躍頂き
独立して貰いたいと願っております」

「なっ…!!悠真!お前!!」

「あっ!広沢さんの前でした!!!
うっかりです!!」


にこにこ笑っているのを見ると

わざとだろ!って、気づくけど


「悠真ぁー!!!」


広沢さんは、ご立腹…



悠真は、会津藩の者ではない


なら、何者なんだ?




屯所である八木邸、前川邸に戻ると

暗黙の了解で、試衛館の者が集まった


「悠真って、女だよな?」

「やっぱり!?」

「だけど、会津公が悠真の言いなりだぞ!
何者なんだろうなぁ」

「はっはっはっ 皆、悠真を気にしていたのか!?」

「気になるだろ」

「気になります」





翌日、支度金と真新しい表札に使い古しではあるが、武具が届いた


はやっ