「家茂 配って!」


戻って来た悠真は、箸の半分を家茂様に


ってか、呼び捨て!!!




いただきます!して、食べ始めた

悠真のぜんざいは、美味しすぎ!!




「美味いな」

「ふふっ ありがとう」



微笑み合う2人……




「仲が良いのですね」


山南さんが微笑む



「江戸にいる頃は、よく喧嘩ばかりだった
よね?」


「悠真がひとりで怒ってたのだろ?」


「そうだった? 忘れた」


「これだ」



家茂様が呆れる





「和宮にお土産は?」


「用意した」


「そう 和宮も連れて、京で暮らしたらいいのに……また、さみしくなるわ」



いつもニコニコの悠真が、本当に

寂しい表情をした



「サッサと嫁に行け」

「もう!意地悪ね!!」

「何連敗中だったか?」

「しーー!!言わないでよ!!」

「ハッハッハッ 悠真はな、刀が好きで
縁談を幾つも破談にされたんだ」


「家茂ーーー!!恥ずかしいじゃない!」



意外…



「可愛いのに……」



ハッ




口に出たらしい




「沖田さん…慰めは、要りません
世の殿方は、お淑やかな女子が良いそうですので、私はこれですから!」


男装しているけど



「慰めではありません
お料理も上手で、刀に詳しく
剣術の腕も素晴らしいじゃないですか!」


「だから、嫁にいけんのだ」


「そうなの まぁ 行く気もないけど」