翌日



大阪へ戻る力士の見送りに

悠真が来ていた



「お見送りが出来るようになりましたので
皆さん、帰りの休憩時にでも
お食べ下さい!」



おにぎりと饅頭を渡していた

荷物持ちに佐々木さんと広沢さん……




「おおきに!お悠さん!
また、大阪で会いましょう!」




見送りが終わると

俺達の所へ



「お饅頭!浪士組の分もあるんです!
私の手作りですが、どうぞ!」




近藤さんが包みを受け取る



「では、失礼します!」



「悠真」


「はい なんでしょう」


「昨日は、すまなかった…」



何の事かわからないという顔だ



「冷たい態度を、してしまい」


「それは、私が悪いんですよ!
お仕事中なのを忘れてましたので!
佐々木さんと、広沢さんにいつも
言われているんですけど…
うっかりしてました!」



「いや、すまなかった…」







「斎藤
仕事の事なんだから、お前が謝ることはないぞ!」


「そうそう!仕事の邪魔するなって
言っておけ!」



佐々木さんと広沢さんと悠真は

仲良く帰って行った




「三兄弟って、感じだよな」



俺の隣で平助が言った




「そうだな」