【桂小五郎】



よほど楽しかったのか


体力がなくて、疲れたのか



高杉と悠真は、屋敷に帰るなり

寝てしまった


2人に布団を掛け


なんだか大きな子供を持った親の気分だ



悠真の痣は、一体誰から



そろそろ新選組に行ってみるか















庭に入り、少し物音をたてると


案の定、いつもの奴らが飛んでくる



「悠真の様子を伝えにきた」



「どうしてる?食べれてる?」


「ああ 随分と元気になった
そろそろ、悠真ともちゃんと話そうと
思っている」


「新選組か江戸かってことか?」


「いや… 悠真の体中に痣があった
知ってたか?」


見渡すと、皆が目を見開き驚いている


「そうか、やはりな…
悠真に暴力を振るうような奴が
ここにいる
そいつをどうにかしろ
俺は、悠真に説教しておく
護身ができるのに、わざわざ暴力を
受け入れて
あげく、道端で命を落とすところだった
友として、言いたいことが山ほどあるので
もうしばらく、預からせて貰う」



「桂…悠真を救ってくれて、感謝する」



こいつ…局長の近藤……

あっさり敵に頭を下げるとは



「お前達の為ではない…友の為だ」




「十日後、悠真とここへ来る」



「わかった」