【土方歳三】




「うん!いいよ!応援する!」



茶を貰いに、炊事場へ行くと

いつもなら、気配ですぐに気づくはずの
悠真が、気づきもせず


俺とおタエが恋仲になることを


応援すると明るい声色で言った……




もう、俺への恋心は、なくなったのか





「悠真…」




「あ!土方さん!お茶ですね?
おタエ、お部屋にお願いね!」


「はい!すぐ煎れて、お持ちします!」



おタエが俺から湯呑みを受け取り


ニコリと微笑んだ



悠真は、チラリともこちらを見なかった




それが、答え……なんだな?






俺がいると、知っていて


応援すると


俺に聞こえるように言ったんだな?






結婚よりも、刀をとる






それでも、お前は



俺を想っていると、自惚れていた