【土方歳三】





桂から受け取った悠真は


そのまま朝までぐっすり……


「え?……オハヨウゴザイマス」


「桂がここに連れて来たんだ
家の方には、預かってると知らせている」


「本当だったんだぁ~」


「なにが?」


「お節介なの!!桂小五郎!!」


「ぷっ そうかよ」



助けられてんだもんな?




「あっ!!すみません!!私がお布団を
使ってしまい、土方さん寝るとこなかったんでしょ!?
すみませんでした!」




バタバタと布団から出て、畳む




「仕事が終わらなくて、寝る暇なんて
ねぇよ!気にするな!」


と、言っても申し訳なさそうにしてる


手で、クイッと顔を上げて


口づけをする





突然したもんだから、暴れる



「嫌か?」



唇を離して聞く



「心が支度中です」


支度してんのか?



しばらく待つ



「支度できたか?」


「全然!!」


悠真の顔を覗く


「見ないで下さい!!
顔洗ってないし!
私、髪を結いなおしたい!!」


「跳ねてねえよ
ヨダレも垂らしてねえし、気にするな」


「/////気にします!!!」








俺としては、悠真を家に送る前に


ちゃんと恋仲になりたいと思っていたのに



「悠真…俺と夫婦に…」


「私!!
帰りますね!!」




あんなに気にしていたクセに


顔も洗わず、髪もそのままで



止める声も聞こえないフリして


帰りやがった……