失恋にはバリスタ王子の恋ラテをどうぞ。



「翔……大好き、本当に……」

「林檎?んだよ、そんなん知ってるし……」


今日しか言えない。

明日がきたら、もう……この気持ちは封印しなきゃいけないから…。


「キス……してもいい?」


いつもなら、恥ずかしくて言えなかった言葉。
翔はそれを察して、いつもキスしてくれる。


だけど、今日はあたしから伝えたかった。
こんなにも、翔を求めてるんだって……。


「おぉ…って、あ?」


動揺する翔に、あたしは笑う。
その拍子に、滲んでいた涙が一筋こぼれた。


「照れてるのね」

「う、うるせー」


あたしはクルリと翔に向き直り、そっと翔の頬に両手を伸ばす。そして、その顔を引き寄せた。


「りん……っ」

「翔っ……翔……」


あたしの名前を呼ぼうとした翔の口を塞いで、何度もキスをした。