「人の顔ジロジロ見るなよな、金取るぞ」
翔は可笑しそうに笑いながら、あたしの鼻を人差し指でピンッと弾く。
「痛っ!」
手加減なしか……超痛いじゃないの。
鼻、赤くなってたらどーしよう……。
「アンタの元カレ、見る目ねーな」
「え……?」
翔は机に肘をつき、手のひらに顎を乗せながら、あたしをジッと見つめる。
な…に?
なんで、そんな真剣な目であたしを見るの?
やめてほしい、あんまりイケメンに免疫無いんだから。
「こんな、守ってやりたくなる女、なかなかいねーよ」
翔の言葉に、耳を疑う。
あたしの事、さんざん発情期の馬だとか、剥れた林檎だとか、貶してきたくせに…。
こんな時に、優しくしてくる。


