「視線が集まってるのは、バリスタ王子のせいですよ!」
「ソレ止めろ」
バリスタ王子……?
嶺ちゃんの言葉に、翔は心底げんなりした顔をする。
よく見ると、女の子達が熱い視線を翔へと向けている。
あぁ、そういう事ね。
無駄に整いすぎてるこの顔のせいか。
「バリスタ王子ねー」
「オイ、何か言いたそうだな?」
翔の不服そうな視線と目が合う。
やっぱり、女の敵ね。
一体、何人の女の子達を泣かせてきたのか。
ーカランカランッ
「あ、お客様ですね!いらっしゃいませー!」
新しいお客様がきた事で、嶺ちゃんはパタパタと入り口へと走っていく。
「そろそろ戻らないとな。林檎さん、翔を頼みました」
「は、はぁ……」
翔の事、よくわからないけど頼まれてしまった。
奥へと戻っていく鈴木さんを見送ると、まだここに残っている翔に気づく。


