失恋にはバリスタ王子の恋ラテをどうぞ。



「アンタも、女らしくしろよ。林檎」

「あのね……」

「翔」


文句を言ってやろうと思っていたのに、泉澤さ…翔は、あたしの言葉を遮ってそう言った。


「ハイハイ、じゃあ翔。あなた、何でここにいるの?」


よく見れば、いや、よく見なくても、ここのカフェ店員の制服を着ている。


白いシャツに、腰から茶色のエプロンをつけている。それが、異様にこの男に似合うのが、ムカつく。


性格さえよければ、勿体ないイケメン。
イケメンの無駄遣いです、神様。


「何でって俺、ここの店員、以上」

「……以上、じゃないわよ」


あぁでも、翔と初めて会った日、なんか見覚えあるなーって、思ったのは、カフェで会ってたからなのね。