one more chance――美少年は女総長――


「置いて行くなんてひでーよ」

別荘に着いてからも優太は泣いていた。

「うぅ」と泣く優太にみんな「あはは」と笑った。

彪牙の家の別荘は100人くらい入れそうなホテルみたいな所だった。

俺と風香さんは一部屋ずつ使い、他のみんなは好きに使えとの事。

夕食の時間、俺と風香さんを含め35人が集まった。

下端達が「から揚げもーらい」「俺のから揚げー!」など奪い合いをしたりと騒いでいた。

料理は下端とほとんど冬悟が作った。

やべー

うまい!

人の作ってくれた料理って何年ぶりだろう。

───!!

なにやら獲物を狙う視線が・・・

ザクッ──

早技でフォークを刺した。

「これは俺のエビフライだー!!」

「渡すかー!!」と言うと風斗が悔しそうにしていた。

そしてもう1人・・・

下端も狙っていたようだ。

「総長怖えーよ」と言っていた。

「俺に勝てるなんて百年早い」

そのままパクっと食べてやった。

「くっそー!」

龍とは違い、青龍は下端だろうが平等に接していて、改めてこの青龍(仲間)に出逢えて良かったと思った。