しばらく経った頃、2人の男が俺と風香さんに近づいて来た。

「ねぇ君達、俺達と遊ばない?」

なんともベタなナンパだな

そう思っていると、その2人の後ろに2つの影が現れた。

「そいつに何の用だ」

ほぼ同時に言った。

ナンパ男が振り向くともの凄いオーラで睨む愁と彪牙がいた。

「か・・・彼氏いたんッスね」

「失礼!」と言って逃げて行った。

なんだったんだよ

いったい・・・。

俺は呆れてナンパ男達が逃げて行った方を見る。

不意にふわっとした物が俺に被さった。



愁が着ていたパーカーを俺に掛けたらしい。

愁はそのまま俺の隣に座った。

なに男らしい事しちゃってんのさ。

俺はそのパーカーに身を潜めた。