「そういえば港、頼んでたものは?」

みんなが頼んでいたもの?という顔をした。

「出来た」と言いながら龍の形をした青色のステッカーを出した。

「あれ?文字じゃないの?」

「貼るなら文字よりこっちのがかっこいいと思って」

「確かにこっちの方が青龍って感じがする」

「そうだろ」と港は自信満々に言った。

港はこういう物造りが得意みたいでみんな何かほしいものがあると港に頼むみたい。

「これ、バイクに貼ろうと思って」とみんなに言いながら「ありがと」と言って受け取った。

「そうだ、優人」

「ん?」

「夏休み前のテスト勉強見てくれね?」

「いいけど港にしちゃ珍しいな」

「だって、海行くなら補習受けたくないじゃん」

「俺もいい?」

「優太が!?」 「雪でも降るんじゃないか?」と港と優人が言った瞬間、聞いていた全員が一斉に笑った。