倉庫に着くと下っ端……港(ミナト)達はもう来ていた。

「早いな港」

「面倒臭くてサボった」

そんな事を言っていると彪牙達も来て全員揃った。

「夏休みどっか行かないッスか?」

「俺らさっきその話してたんだけど」

さすが双子、二人で一つの言葉になった。

「みんなで行くとしたら海とか?」

俺がそう言うとみんなの空気が変わった。

俺、何か駄目な事言った?

「みんな空気悪い、俺別に海でも平気だけど」

類?

「お前ほんとに平気なのか?」

類は「ああ」と言ってにっこり笑った。

類はみんなはしっているが俺にはまだ言ってなかったなと過去を話してくれた。

小学校の頃、類は母親を亡くした。

それで母親と同じ髪の色をしている類は父親に虐待を受けて、ある日海に突き落とされたらしい。

小学校の時から愁とは仲が良かった為、異変に築いた愁や愁の両親が助けたそうだ。

今では愁の家に住んでいると話した。

「だからって海を嫌いにはなってない大丈夫」

類はいつもみたいに優しい口調で言った。

「類がいいって言うなら俺も賛成」

海行きたいしと愁が言った。

「じゃあ海で決まり!」

洸が「わーい」と笑いながら言った。