みんなが集まる中、幹部の一人が誰かを連れて俺に近づいた。
人を連れている為全員がこっちを見ていた。
「総長、こいつ気に入ったから連れてきた」
そう言って顔を見ると柚原だった。
「総長知ってたか?同中だったんだぜ」
何もこんな日に連れて来なくてもいいだろ。
心の中でそう言った。
「篠原くん久しぶり」
そう小さく笑顔で言った。
「私を姫にして欲しいんだけど」
「俺からも頼む」
よりによって柚原を姫にするなんて出来なかった。
「駄目だ」そう言うと
「少しお試しで何日か居させたら?」と隼人が言った。
全員俺にお願いの目で見ている。
「わかった、3週間だ」そう言うとみんな「やったー」と騒いだ。
自分が女だって事言えるタイミングがなくなってしまった。
柚原が来て1週間後俺は見てしまった。
俺は早く倉庫に来て部屋で寝ていようと部屋のドアを開けようとしたら、柚原が連れて来た幹部と体を重ねていた姿を見てしまい、俺は倉庫の外を出た。
また次の日も次の日もと毎日違う幹部と体を重ねていた。
俺はまさか姫になるために自分を売っているのか?
そう思った。
