俺は右手をギュっと握った。

ドロボー女…か

柚原は下端を連れて教室を出た。

「篠原、柚原とは知り合いか」

「悪い…授業終わったら倉庫行くだろ?」

俺は風斗の言葉を交わした。

「それまでサボるわ」

「ちょ、待ってください」

「総長がサボるなら俺らも一緒に行きます」

同じクラスの青龍の下端が言った。

「来るな!!」

―――― !?

「悪い1人にさせて」

俺はそのまま教室を出て駐輪場へ行った。

駐輪場に着き、自分のバイクを見ると龍の文字のステッカーを着けたままだった事に築いた。

チッ―――

俺はバイクに股がり、ブォン!ブォン!とエンジン音を鳴らし走った。

向かう先は不良や族といったヤンキーの溜まり場、路地裏だ。

路地裏と言っても結構広い場所だ。

俺はその場所に着くとバイクを停め降りた。

そして後ろから声をかけられた。

「お前その龍マーク、全国1の龍か?」

さっそく来たか。

「だったら何だ」

後ろを見ると2人組の男がいた。

「兄貴、龍がこんな所にいるわけないッスよ」

「じゃ何だカスか?」

そう言うと2人は不適な笑みを見せた。

久々にムシャクシャしてるんだ。

こいつらでいっか ―――――