お母さんとの思い出に浸っていると、
「あっ…あのっ、
お、おはようございますっ…!」
後ろから誰かに挨拶をされ、
振り向くと逢坂くんが立っていた。
「おはよ。」
「おはよう〜、逢坂くんっ!」
「ほ、星川さん、風邪は
良くなったんですかっ?」
「うん、もう大丈夫。
昨日せっかくプリント
取りにきてくれたのにごめん。」
「いえっ、星川さんが
元気になって本当によかったです…っ」
「逢坂くんのお粥パワーのおかげ。」
「なっ…、いやっ…そんなことは…っ」
冗談のつもりで言ったのに
茹でタコみたいに赤くなる逢坂くん。

