―――私のお母さん。 3年前、私が中学二年生の冬に 重い心臓病で亡くなってしまった。 お父さんが亡くなってから 女手一つで私のことを 育ててくれたお母さん。 「…泣か…ないで、弥月…。 強く…優し…く生きな…さい…。 お母さ…ん、幸…せだったわ…。 幸せになるの…よ…弥月…。」 病室で泣きじゃくる私に 最期にそう言い残し、 幸せそうな顔して 逝ってしまったお母さん。