「そうだけど〜…。
とにかくっ!弥月ちゃんが
元気になったみたいでよかった!!」
「うん、もう元気。
心配してくれてありがと。」
「……それで、さ?
昨日はどうだったの? 」
とニヤニヤする詩乃。
「昨日?」
「私の代わりに逢坂くんが
行ったでしょ〜う?」
「あぁ、お粥作ってもらったよ。
あとね、驚くことに、私、
逢坂くんに嫌われてなかったみたいっ…」
と衝撃の事実を話す私と
「…いや、それはわかりきってるから。
お粥作ってもらった他には?
あとは?何かないのっ?」
全然動じない詩乃。
(なんで、ココ驚かないんだ)
「あとは〜…何だろう?
特に何もないけど。
あっ、逢坂くんが私の両親と
知り合いだったみたい。」
「えっ!?そうなの!?なんで!?」
驚く詩乃。
「私のお母さんにピアノを
習ってたんだって。」
「弥月ちゃんのお母さん…かぁ。
そっかぁ…。
あれから、もう3年だねっ…。」
「もう3年も経つんだね。
今年も一緒にお墓参り行こうね。」
「もちろんだよっ!
弥月ちゃんのお母さんには
お世話になりっぱなしだしっ
詩乃、弥月ちゃんの事も大好きだけど
弥月ちゃんと同じくらいに
弥月ちゃんのお母さんも大好きっ!」
「お母さんにも聞かせてあげたいよ。
きっと喜ぶよ。私もお母さんに
負けてられないね(笑) 」
詩乃と二人、微笑み合う。

