星川さんside 「…熱、下がってる。」 次の日の朝、目が覚めると あんなに具合が悪かったのに 嘘みたいに熱が下がり調子がいい。 (…学校行けるかな) 私は、シャワーを浴びて 学校へ行く準備を始めた。 「いってくるね、お父さん、お母さん。」 二人の写真にそう言い残し、 私は学校へ向かった。