「あ、まだ話してなかったね。
えっと私のお父さんとお母さんは…」
両親のことを説明しようとすると、
「俺、知ってますから。大丈夫です、
それ以上、話さなくてもいいんです。
辛いことを思い出させてすみません。」
(…えっ?どういうこと?)
「…逢坂くん?知ってるって…」
「実は俺、子供の頃
星川さんのお母さん…
星川先生にピアノを
教えて貰ってたんです。
今は…もう弾いてませんけど。
だから、全部知ってます。」
「そう…だったんだ。
逢坂くんが来てくれて、
きっとお母さん喜んでると思う。」
逢坂くんがお母さんと
知り合いだったなんて驚いた。
「先生がそう思ってくださるなら
俺も嬉しいですね…。」
少し寂しそうに微笑う逢坂くん。

