ホシアイ



『…誰かそこにいるのですか?』


と少し驚いた様子の
男の子が問いかける。

私は焦って、
開けようとしていた
扉の後ろに隠れた。

胸の鼓動がうるさかったのを覚えてる。

『…君はこの曲を知っていますか?』

隠れている私に男の子は
気づいているのだろうか。

私に問いかけているようだった。

『この曲は 、二つの世界の
残酷さと哀しみを
詩っていると解釈されていますが、

僕は、 そうは思えません。』