「いえ‥‥あのっ!このお屋敷に ヨウ君っていう男の子はいますか?」 と勇気を出して訪ねてみた。 「‥‥ヨウ君? そんな子はいないと思うけど‥‥」 と考え込む綺麗な女の人。 「あのっ、ピアノを弾いているんです! 私のお母さんが ここにピアノを教えに来てて‥‥。」 「‥‥あぁ!あなた、 星川先生の娘さんね! ヨウ君って‥‥あの子ったら‥‥ウフフ。」 と女の人は少し微笑んだ。