俺の隣はお前だけ




あいつはいつもあたしの門の前で待っている。




今日の斗真は、すこし眠そうにあくびをしていた。




……あいつがあくびをしても色気があふれ出るのはなんでだ。




あんなすけこまし野郎なのに!




「おはよ、あき。」




「斗真、なんでいつも待ってんだよ。待ってるのもあれだろうし、先行ってていいぞ。」




「…俺のこと好きだから意識するとか?」




「んなわけねぇだろ、この野郎!」




斗真はよくこうやってあたしをからかってくる。




全くいい迷惑だな!