そして帰り。
鈍感なんていわれ、まだまだ精神面の修行が足りてないと思ったあたしはまず、基礎練習にとりくんでいる。
空手道場で汗を流し、基礎練習のグッズで練習する日々。
…うん、これが華の女子高生か。
けどあたしにはこのほうがしっくりくるし、べつにいいけどね。
「ふぅ。あっちーな。」
今日の練習もここまでかなと思って着替え部屋にいって着替えようとすると。
「あきの裸みたいからここで着替えてよ。」
今なんともハレンチな言葉が聞こえた気がした。
しかもゆるゆるなあいつの声。
無視だ無視って思ってると、
「あきの道着脱がしたいんだけど。」
…やっぱり幻聴じゃなかった。


