そしてやって来た入学式。 彼女は無事に合格し、新しい制服に袖を通し、その場にいた。 試験の時から彼を探していたのだが見つけることは出来ず、この入学式を心待ちにしていたのだ。 クラス発表の紙を見る。 彼女の名前のあるクラスに“戸西 駿”と名前があった。 約束を覚えていたのは自分だけじゃなかった。 その事実が彼女の心を舞い上がらせた。