『行ってきまーす』 玄関でローファーを履きながらリビングにいる家族に声をかけると、後から行くからねー、とかえってきた。 ドアを開けると、いつもより時間が早いからか景色が全然違って見えた。 少し肌寒くて、頬がピリピリする。 桜の木の前を通ると、桜の香りが漂ってきた。 3年間毎日歩いたこの道も今日で最後なんだ と思うと、自然とゆっくり歩いてしまう。