オオカミくんと透明少女

【情けないな】

……あれ?ここはどこだろう。
今さっきまで部屋にいたのに。
ここは…公園?見覚えがある。
あぁそうだここは昔よく友達と遊んだ公園か。

「くるなちゃーん?どこ〜?」

あ、あの子は確か昔仲よかった優奈ちゃん。
どうしては仲良くないんだっけ。

「また隠れてるのー?」

(私はここだよー!)

あれ?何で呼んでるのに気づかないの?
もしかして見えてないの?
私、また透明になったの?
そう思うと泣きそうになる。
前は透明になるのが面白かった。
だけど、こうして皆に迷惑かけるのはやだ。
あぁ本当に、情けないな。
公園には少しずつ女の子が集まってくる。
あれ、この光景どっかで見たことあるよ?

「またくるなちゃんいなくなったの?」
違うよ、ここにいるよ。
けど次の瞬間思いがけない言葉が聞こえた。

「くるなちゃんってさ、すぐいなくなるし、はっきり言って嫌いなんだよね。」

え、ちょっと待ってよ優奈ちゃん。

「あー私もそう思う。それに帰ってきた時も何も言わないで普通に戻ってくるもん。ちょっと腹立つよね。」

ねぇ、何で皆そんなこと言うの?
今まで仲良くしてなのは、嘘なの?
ねぇ違うよって、冗談だって言ってよ。
ねぇ、誰か、お願い、1人にしないで…


リ…リリリリ…ジリリリリリン!
目を開けるとそこは…
「私の部屋…?」
ベットの上だ。
今のは…夢?
いや、けど確かにあったことだよね。
このせいで仲が悪くなったんだ。
そう思うと視界がぼやけてきた。
もう、泣いちゃダメなのに。
そう思ったって涙は止まらない。
もう、透明人間なんて…

モソッ

隣で何かが動いた。
だが見ようとする前にあっちが先に出た。

「どうしたの?紅流那」

オオカミさんがいた。