「ちょ… …泣くなよ……」 棗が悲しそうな、困った顔で花恋を見る。 棗が泣かせたのにそんな顔はずるいよ… そんな捨てられた子犬みたいな顔しないでよ。 私が悪いみたいじゃない。 なんでも許したくなるじゃない。 また、いつもと違う新しい棗見ちゃったら更に好きになっちゃうじゃない。