「こんばんはー。」
「はい、おつかれさーん。」
私はこの先生を信じたくて会いにきた。
助けてほしくて会いに来た。
試したくて会いにきた。
「どうしたの?そんな深刻な顔して。
とりあえず座りな?」
何の話かわからない先生は不思議そうな顔をしている。
なんでもはっきり言う先生。
汚いことが嫌いで、まっすぐな先生。
一生懸命な子を本気で応援する先生。
こんな人ばかりだったら、世の中に一人ぼっちで居場所のない子はいなくなるのにって。
みんな救われるのにって本気で思う。
「どうした?」
「あの、私 先生に言ってない事があって。。。」
「うん」
「。。。」
しばらく言い出せず沈黙の時間が続く。
ー早く言わなきゃ、早く。ー
「。。。ほんとは、中学校の時から売りやってた。。。
。。。
だから、。。。
貯めたお金も。。。そっちのお金だし。先生すっごく親切にしてくれるから申し訳なくなっちゃって。 。。。
ごめんなさい。」
ぽつりぽつり。途切れ途切れ話した。
ーあーあ、言っちゃったー
「なんで謝るの?」
「辛かったな。」
ーは?ー