朝日が眩しく、辺り一面にはエメラルドグリーンの海とサラサラした砂浜。聞こえる音は穏やかに流れる波の音だけ。



「いよいよだな」


「そうだね♫」



手を繋ぎ微笑み合う2人は、宿泊先のホテルへ戻って行った。



どこまでも続く青い空と海、降りそそぐ太陽、色彩豊かな大自然の中、大地の鼓動を間近に感じられる特別な場所 ハワイ。


涼太と友理奈は親族と身近な友人だけを招待し、少人数で式を挙げることにした。



式場の大きな扉を開けると、頭上にはラグジュアリーなシャンデリアが輝き、ガラス張りの祭壇の向こうには神々しく輝く真っ青な海が広がっている。


チャペルには両親と幼馴染の照史、翼、茜。大学院の同期の鴨川と富永。大学とグランドスタッフ時代の後輩の元倉と同期数人が既に着席して新郎新婦の入場を心待ちにしていた。