すべてが思い出になる前に






質問に答えながら戸締りをして、廊下に出た涼太に女子学生が「ありがとうございました」と言って帰って行った。



女子学生達は教室に戻り、レポートを記入しながら涼太の話をしていた。



「宮﨑先生ってやっぱりイケメンだよね〜」


「私もそう思う‼︎爽やかで背も高くて顔も小さいよね」


「頭も良いし、優しいし。もう完璧すぎて隙がなさそう」



その頃涼太は、学生達に噂話をされている事すら知らず、重い荷物を両手で抱え研究室へ戻った。



「おっ宮﨑が帰って来た。富永が探してたよ」


「富永が?何だろう…」



首を傾げる涼太は重い荷物を医局へ運び、棚に置いている所を見かけた富永は、席を立って涼太の元へ歩み寄った。